「ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古」表現者、必鑑賞!そうじゃない人にも、お役立ち人生哲学が!
春。新しいことが始まる季節。これから始まる日々が充実した毎日になるように、オススメの作品をご紹介します。人生哲学、満載です。
演劇史に名を残す巨匠、演出家ピーター・ブルック。ウィリアム・シェイクスピア作品や「ピーター・ブルックの魔笛」など、1940年代から第一線で活躍を続ける演出家です。“なにもない空間”という演劇論に基づいて、最小限の装置・小道具、俳優の肉体から、劇空間を生み出します。そのイマジネーション豊かな舞台は、「魔術的舞台」とも呼ばれ、世界中の観客を魅了しています。
そんな彼の舞台は、様々な国籍の俳優たちやミュージシャンらが参加するエクササイズやワークショップから生まれます。その創作現場に密着したドキュメンタリーが、「ピーター・ブルックの世界一受けたいお稽古」です。5台のカメラが、2週間にわたり、その様子を捉えています。 演劇という枠を超え、ピーター・ブルックの人生哲学に引き込まれ、 表現者はもちろん、全ての人が、人生について考えさせられることになります。
単なるエクササイズやワークショップじゃない!
彼の哲学が、ぶち込まれます。 自分の考えでも、他人の考えでも、あらゆる考え方や理論は、しっかりと、しかるべき時、しかるべき場所で役に立つもの。そして、心から信じていなければ意味はなく、信じているものは命を賭けて守るべきだという気概が伝わってきます。 そのくらいの強い気概があってこそ、研ぎ澄まされた結果に繋がるのだと思います。
すぐに上手くいくものじゃない!
アドバイスを受けても、急スピードで俳優の演技が上手くなるわけではありません…。 それは、表現者だけでなく、あらゆる人の人生そのものの象徴のように感じました。 だけど、とある時、とある場所で、キラリと輝く瞬間があります。 そんな一瞬があるからこそ、人生、シビレますよね。
この映画を観て、何を感じるのかは、自分の視点次第。 その視点が、いつかの時、いつかの場所で、役に立つように思います。それでは、充実した毎日を!
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