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「障がい者の性」に切り込む衝撃作。いつだって、青春は、甘酸っぱい…

障がいを抱える若者が経験する「性」への目覚め。そんな繊細さに向き合う映画があります。いわゆる難病映画とは、全く異なります。フォーカスされることのなかった性に対する戸惑いや衝動。それは、センシティブであり、甘酸っぱくて、歯がゆい…。そんな一人の人間の自然な姿が、丁寧に描かれていていて、衝撃です。

 

マルガリータで乾杯を!

ライラ(カルキ・ケクラン)は生まれつきの障がいがあるが、前向きな明るさと旺盛なチャレンジ精神、好奇心の持ち主。両親と弟、親友のサポートを受けながら大学に通い、青春を謳歌している。米国の大学に留学できるように計らってくれた母(レーヴァティ)と一緒に、希望を胸にNYへ乗り込んだライラだったが――。

マルガリータで乾杯を!

と・に・か・く!チャーミング♪

ヒロイン・ライラを演じたのは、インド生まれ、インド育ちのフランス人女優・カルキ・ケクラン。監督は、新鋭の女性監督、ショナリ・ボース。インドではタブー視されている「障がい者」「性」へ向き合っています。インド国内上映時には、度重なる検閲を受けるなど不遇だったそうですが…、4週間に渡るロングラン上映を記録!ライラのとびっきりの笑顔は、映画史に残る可愛さです。少女から女性として自立するまでが、とってもチャーミングです。

 

ザ・トライブ

セルゲイは、ろうあ者のみが通う寄宿学校に入学。一見、普通の寄宿学校ですが、裏側は、族(トライブ)による悪の組織が支配する序列の厳しい場所でした。犯罪や売春の温床。セルゲイは、何度か犯罪に手を貸すうちに、組織内での地位を確立していきます。そして、次第に、彼は族のリーダーの愛人の一人で、売春をしているアナに夢中になり始め…。アナは、セルゲイの想いに触れ、心の中で葛藤が大きくなっていく――。

ザ・トライブ

過激・・・!ピュアで、パワフル。

全編手話。すべての出演者が、ろうあ者。ナレーションやBGMもなく、言語は手話のみ。そして、長回しで展開していきます。何だか集中力を要しそうに感じるかもしれませんが、集中力を欠くどころか、もう夢中で、かぶりつきでした。この世界に引き込まれ、浸かってしまいます。手話、そして、顔の表情、身体の筋肉の動き、間合い・・・。そんな生身の一人一人の人間のぶつかり合いが、強烈。愛と憎しみが渦巻き、性的描写や暴力描写が過激でした。

 

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