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‘舞台’ カテゴリーのアーカイブ

芸術の秋にオススメ!舞台「ネジと紙幣」、とても深いお話です。

2016/11/04

芸術の秋。ゆっくり舞台映像を観て、物思いにふけるのも素敵な時間です。そう思いながら、「ネジと紙幣」をご紹介します。

ネジと紙幣
江戸の町を震撼させた不可解な殺人事件をもとに、近松門左衛門が書いたとされる「女殺油地獄」の現代版。 日本演劇界気鋭の演出・劇作家 倉持裕氏による舞台です。「女殺油地獄」がベースだと、重くて不穏な空気を想像しますが…。この舞台は、妙なテンポや緊張感もあって、目が離せません。

ネジと紙幣  ネジと紙幣

家業を手伝わず遊んでばかりいる行人(森山未來)に、幼馴染みの桃子(ともさかりえ)は、親身になってくれている…。

なぜに…男は女を殺さなければならなかったのか?

男が女を殺すというシンプルな物語。でも、恋愛のドロ沼劇とは違います。人間の素や、人と人との関係に迫った、とても深いお話です。

行人(森山未來)のダメ男っぷりが、どうしようもなくて、呆れてしまうほど…(笑)。 夫と子供との暮らしが幸せそうな桃子(ともさかりえ)は、実は、満たされず心が悲鳴を上げている…。欲望のままに生きる人間と、抑圧され嘘を重ねる人間。この 世は、抑圧や嘘やあるからこそ、本人自身や、本人と周囲の人との関係のバランスがとれているのかもしれません。 それがなくなったら、日常は転げ堕ちていってしまうのかもしれません…。

 

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(C) 2010 HORIPRO.INC. カメラマン:江川誠志

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昭和の場末感の香り漂う劇団。「はぶ談戯」に注目!

2016/10/20

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2016.10.19(WED)。劇団「はぶ談戯」の舞台「刺毛-シモウ-」の初日。観劇してきました。

 

舞台は、とある地方の避暑地。
コテージが2棟並び、夏を過ぎ、狗尾草(エノコログサ)が 別荘の廻りをグルリと囲み、秋の香りを運んでくる。
『この刺毛、一度刺さったら取り出せないんです。 深く深く潜り込んで、散々、あちこち傷つけて。
最後には、心臓に突き刺さるんですって …………素敵だと思いません?』

 

はい、素敵だと思います。人間の心の奥底には、しまいこんでいる闇があり、光が眩しすぎて目を向けられないこともあります。そんな闇に深く潜りみ、興味深かったです。

【昭和】【場末】【行き止まり】

この世界観を基調としていて、哀愁や泥臭さが漂っています。会話や心理描写が巧みで、ところどころで、懐かしい香りのする楽曲を歌い踊る表現も魅力です。この劇団の主宰であり、全公演の演出を手掛けるお方は、穂科エミさん。これからの作品も、楽しみにしてます。

 

蝶レース

劇団「はぶ談戯」の過去の舞台作品を配信中!

他愛もない人間たち。可笑しくて、哀しくて、愛おしい物語。想いを馳せたり、胸が締めつけらたりします。独特な世界を覗いてみては…………

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(C)はぶ談戯

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