★HAPPY HALLOWEEN★残酷で美しき吸血鬼たち。
昨晩、街を歩いていたら、既にハロウィンムード炸裂！前夜祭！？仮装した大人たちが、陽気に踊りながら夜の街を歩いていました。今年のハロウィン当日は、土曜日ですし、スゴイことになりそうです。私的には、ハロウィンと言えば吸血鬼なわけで、ちょっと珍しい吸血鬼映画をご紹介させていただきます。
映画史上、誰も描かなかった吸血鬼。
ありきたりの吸血鬼ものとは、一線を画す！
吸血鬼という言葉からイメージするような、鋭い歯が生えた吸血鬼は登場しません。だから、血を吸うために・・・まさかの展開！血を求める男と、その標的の女の関係は、過激で奇妙な愛へと昇華していきます。残酷で美しき吸血鬼たちが描かれた、衝撃的な2作です。
これぞ、岩井俊二ワールド。現実！？はたまた、幻想！？
病身の母親と暮らす高校教師サイモンと、あるサイトに集まる“死にたい少女たち”。孤独と調和、哀しみと喜び…。死にたい少女たちを前に、世の中の色々な矛盾に触れることになります。でも、その矛盾の中で揺れ、もがきながら生きるからこそ、その血は美しいものなのかもしれません。そんなことを感じる映画です。これぞ、岩井俊二ワールド！現実と幻想との境目が曖昧で、放り投げられたままなのでした。
『渇き』 （2009年カンヌ国際映画祭の審査員賞、受賞）
世界のカンヌも驚き！結構グロくて…、結構エロティック…。
人体実験によってバンパイアになった神父と人妻との禁断の情事。血を吸うために、相手を切り裂く…。血みどろ、オェッ…。そして、露わになる人間の業が恐ろしくて、これまたウォエエッ…。生死・暴力・欲望は、エロティシズムと密接なものであって、この映画は、痛くて叙情的です。全てを鋭くえぐりとっていて、私はその気概が好きです。一体全体、人間の渇きを潤すものは、何なのでしょうか…。
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