ヴェネチア国際映画祭。『風立ちぬ』は受賞ならず…残念。
毎年8月末 ~9月初旬の映画界一大イベント!
♥ヴェネチア国際映画祭♥
今年の第70回ヴェネチア国際映画祭は、現地時間7日に閉幕。絶賛注目していたのは、宮崎駿監督の『風立ちぬ』。この期間に引退を発表し、世界中に衝撃が走りましたね…。でも、惜しくも受賞ならず…。今年のコンペティション部門最高賞の金獅子賞は、 イタリアのジャンフランコ・ロージ監督の『Sacro GRA(原題)』。 首都ローマの環状高速道路周辺に暮らす人々の生活を追ったドキュメンタリーで、 ドキュメンタリーが金獅子賞に輝いたのはヴェネチア映画祭史上初なのでした!!!
それでは、ヴェネチア国際映画祭にちなんで、
オススメの過去の関連映画をご紹介します!
『CUT』 第68回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門のオープニング作品としてワールド・プレミア上映され、10分に及ぶスタンディングオベーションで熱狂的に迎えられた作品。
「キャーッ!西島さん、イケメン!カッコイイ!」と沢山の女性が期待しするかもしれませんが、 そんな黄色い歓声が上がるような爽やか映画ではありません。秀二(西島さん演じる役)は、 ボコボコに殴られ、青アザだらけ…。物語が進むにつれて、痛ましくなっていきます。でも、その理由は、秀二のまっすぐな映画愛によるもの。自分の信じるもののために、自分を犠牲にする…。エネルギーを絞り取られると同時に、強烈なエネルギーを全身に浴びることになる映画なのです。
『愛について、ある土曜日の面会室』 第66回ヴェネチア国際映画祭正式出品。
監督のレア・フェネールは、この作品で長編デビュー。デビュー作とは思えないです。終始、張りつめた空気から逃れられず…。 フランスのマルセイユを舞台に、同じ日、同じ刑務所で面会する3組の受刑者と面会人。 歪んでいて、愚かで、幼稚な人と人の関係。そして、その奥に隠れているものは、色々な愛のかたち…。フランス映画っぽい、モヤモヤした感じが心地よく残る映画です。
『 教授とわたし、そして映画』 第67回ヴェネチア国際映画祭オリゾンティ部門クロージング作品。
女は恋愛を上書きするとよく聞きますよね。違いますよ!上書き保存したかのように見えるだけで、秘かにフォルダわけしていますので(笑)そして、各フォルダを開いてみると、実は、ほぼ似たような中身だったりして(笑)!?出会い、別れ・・・。そして、また出会い、別れ・・・。そんな恋愛を繰り返しながら、ほんの少しの違いを女は冷静に楽しんでいたりするのです。女のしたたかさが、ちょっと分かるかもしれない映画です。
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まだまだ!盛り沢山。何といっても、不朽の名作♥今も語り継がれるのには、理由があります!!大前提として、普遍的な人の根っこの部分が描かれています。絶望する、孤独になる。優しさを知る、感謝する。言葉にするとシンプルすぎますが、時代も人種も超えて、誰しもが感じる気持ち。それが、役者とスタッフの結集により紡がれています。ヴェネチア国際映画祭の受賞作より、選りすぐりの作品をいくつかご紹介します♪
『アンナ・カレニナ/Anna Karenina』 1935年度のヴェネチア国際映画祭において最優秀外国映画賞。
『ピグマリオン/Pygmalion』 1938年度ヴェネチア国際映画祭において、 男優賞(レスリー・ハワード)並びに文化大臣賞(アンソニー・アスクィス)を受賞。
『四枚の羽根/The FOUR FEATHERS』 1939年度ヴェネチア国際映画祭においてビエンナーレ賞(ゾルタン・コルダ)を受賞。
『オリバー・ツイスト/OLIVER TWIST』 1948年度ヴェネチア国際映画祭において、美術賞(ジョン・ブライアン)を受賞。
『ハムレット/HAMLET』 1948年度ヴェネチア国際映画祭グランプリ(ローレンス・オリヴィエ)、 女優賞(ジーン・シモンズ)、撮影賞(デスモンド・ディキンソン)、 イタリア批評家賞を受賞。
『黄金/The Treasure of Sierra Madre』 1948年度のヴェネチア国際映画祭の音楽賞(マックス・スタイナー)を受賞。
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