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渡辺淳一の初月忌に。お宝★黒木瞳の大胆ベッドシーンあり!愛憎を描く「化身」を…

渡辺淳一氏が2014年4月30日にお亡くなりになって、1ヵ月。今日は初月忌です。

渡辺氏の随筆は、大学病院に勤めていた体験をいかし生死をみつめた医学小説より出発し、伝記や歴史領域へと幅を広げ、1970年には西南の役で負傷した軍人2人の残酷な運命を描いた「光と影」で直木賞を受賞。その後は、1997年「失楽園」、2006年「愛の流刑地」と・・・数多くの男と女の性愛を描き、テレビや映画化され社会が震撼の渦に包まれました。エッセーでも、記憶に新しい流行語にもなった「鈍感力」があり、世への影響力の大きな方です。晩年は、男の孤独や高齢者の性を描き、老いがテーマとなっていました。

医学界の人物でありながら、数学では割り切れない…理論ではこぼれおちてしまう…世界。

激しい愛欲、底知れぬ嫉妬。潔癖症の方は、この世界を「穢い」「下品」と不快と思うかもしれませんが…。でも、私は、この曖昧な世界は、好きです。「人間って、そんなものだ…。」「美しく映る世界でも、水面下では色々あるよね…。」などと、ある意味、諦めに似た感覚を持つようになって、その先に、たくましさが宿るようになったのは、渡辺氏の作品が少なからず影響しているように思います。切なさは怒りに変わり、いつしか怒りは諦めに変わり、諦めは自立に変わる・・・。そういうことを知ったのでした。ご冥福をお祈りしながら、私が影響を受けまくった作品「化身」をご紹介させていただきます。

 

 

始まる愛のおののき、壊れる愛の哀しみ。

若いホステスを自分好みの女に変身させようとする男の悲哀の物語。男は、若い女性を自分好みの女に変えようと必死になり、女は自分から巣立っていく…。複雑な感情が絡みあう中で、男のエゴと、女のたくましさを感じる映画です。これぞ、渡辺淳一ワールドです!

映画初出演の黒木瞳、大胆なぬぎっぷり。お宝映画です。

映画初出演で大胆なベットシーンに挑んだ黒木瞳と、豊かな知性と艶やかな女の魅力の阿木燿子が、藤竜也と見せる艶技。大人の男と女の世界です。特に、みどころは、黒木瞳が演じる若い女。男の愛を受け、あでやかに化身する…。この化けっぷりったら、美しく、力強いのです。思っている以上に、女は、もっともっと、強い生き物なのかもしれません…。

 

 他にも、渡辺氏の映画化された作品をご紹介。

 

 

・・・・・・追伸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

渡辺氏の原作ではありませんが・・・。個人的趣味、全開の追伸ですw「化身」のことを書いていたら、私の脳内は、もう黒木瞳でいっぱいに♥黒木瞳好きには、たまらない・・・。黒木瞳の大胆で艶やかな貴重な映画をみたくなったのでした・・・。

    

 

 

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(C)東映 (C)2007 アートポート/渡辺淳一・講談社 (C)Gカンパニー・東亜興行 (C)東映

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