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芸術の秋にオススメ!舞台「ネジと紙幣」、とても深いお話です。

芸術の秋。ゆっくり舞台映像を観て、物思いにふけるのも素敵な時間です。そう思いながら、「ネジと紙幣」をご紹介します。

ネジと紙幣
江戸の町を震撼させた不可解な殺人事件をもとに、近松門左衛門が書いたとされる「女殺油地獄」の現代版。 日本演劇界気鋭の演出・劇作家 倉持裕氏による舞台です。「女殺油地獄」がベースだと、重くて不穏な空気を想像しますが…。この舞台は、妙なテンポや緊張感もあって、目が離せません。

ネジと紙幣  ネジと紙幣

家業を手伝わず遊んでばかりいる行人(森山未來)に、幼馴染みの桃子(ともさかりえ)は、親身になってくれている…。

なぜに…男は女を殺さなければならなかったのか?

男が女を殺すというシンプルな物語。でも、恋愛のドロ沼劇とは違います。人間の素や、人と人との関係に迫った、とても深いお話です。

行人(森山未來)のダメ男っぷりが、どうしようもなくて、呆れてしまうほど…(笑)。 夫と子供との暮らしが幸せそうな桃子(ともさかりえ)は、実は、満たされず心が悲鳴を上げている…。欲望のままに生きる人間と、抑圧され嘘を重ねる人間。この 世は、抑圧や嘘やあるからこそ、本人自身や、本人と周囲の人との関係のバランスがとれているのかもしれません。 それがなくなったら、日常は転げ堕ちていってしまうのかもしれません…。

 

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(C) 2010 HORIPRO.INC. カメラマン:江川誠志

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