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【ひな祭り特集】少女映画の世界

2022/03/11

 3月3日はうれしいひな祭り♪小さな娘さんがいらっしゃるご家庭ではおひなさまを飾った方も多いことでしょう。旧暦の3月3日が桃の花が咲く時期だったことから、桃の節句とも呼ばれますね。その由来は平安時代までさかのぼり、年中行事として一般的に定着したのは江戸時代なのだとか。全国各地で飾り方に地域ごとの特色があったり、おひなさまを水辺に流す「流し雛」という風習もあったりと、行事のあり方は様々ですが、女子の健やかな成長を祈るという意味では変わりません。
 そんなひな祭りにちなんで、今回の「どれ観よ PICK UP」ではビデックスで配信中の少女映画をご紹介します!!不思議な世界に迷い込んだり、男の子のふりをしてみたり、捨て犬の群れとともに反乱を起こしたり、ロボットと友達になったり、ドラゴンの背中に乗って冒険の旅に出たり、環境問題の危機を世界に訴えかけたりと、映画の少女たちはいつでも大忙し!!ときに大人顔負けの活躍をみせる少女たちの勇姿をぜひご覧あれ!!(スタッフT.M.)

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洋画

洋画アニメ

邦画

邦画アニメ

(C)2017 FLORIDA PROJECT 2016, LLC. (C) CONDOR FEATURES. Zurich / Switzerland. 1988 (C) Hold-Up Films & Productions/ Lilies Films / Arte France Cinéma 2011 2014(C)Proton Cinema, Pola Pandora, Chimney (C)Gift Girl Limited/ The British Film Institute 2016 (C) 2020 B-Reel Films AB, All rights reserved. (C)VERTOV SIA,VERTOV REAL CINEMA OOO,HYPERMARKET FILM s.r.o.ČESKÁ TELEVIZE,SAXONIA ENTERTAINMENT GMBH,MITTELDEUTSCHER RUNDFUNK 2015 (C)2014 Les Films du Worso ?Dune Vision (C) 2015 MAKING MOVIES/KICK FILM GmbH/ALLFILM (C) 2014 ONE & TWO LLC (C) ORIGAMI FILMS / BEE FILMS / DAVIS FILMS / SCOPE PICTURES / FRANCE 2 CINEMA / CINEMA RHONE-ALPES / CE QUI ME MEUT ? 2015 (C)2015 Galaxy Media and Entertainment. All rights reserved. (C) 2016 Hush Money Film, LLC. All Rights Reserved. Copyright 2016 Restoration Films (C)COPYRIGHT 2016 COPYRIGHT LET’S BE EVIL LTD (C) GET OFF THE ROAD 2017 (C) GET OFF THE ROAD 2017 (C) Copyright Studio dim, Wady Films, Filmbin, Masterfilm, Artileria, Senca Studio, Fabrika Sarajevo, 2019. (C) My Guardian Angel. Copyright(C) 2018 CL Film Project I LLC All Rights Reserved. (C)2019 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & YONG FILM & DEXTERSTUDIOS. ALL RIGHTS RESERVED. (C) 2015 BLUE EYES FICTION/Sony Pictures Releasing (C) 2018 BLUE EYES FICTION GNBH & CO.KG (C) Buena Vista International (Germany) GmbH / blue eyes Fiction GmbH & Co. KG, Photos: Marco Nagel / Joe Voets (C)2017 ZODIAC PICTURES LTD. / MMC ZODIAC GMBH (C)2015/JE SUIS BIEN CONTENT STUDIOCANAL KAIBOU Production UMT Inc. NEED Productions ARTE France Cine’ ma JOUROR Distribution RTBF TCHACK (C)Happiness Road Productions Co., Ltd. (C)Keyring. All Rights Reserved (C) 2018 LICENSING BRANDS (C)2016 GOLD VALLEY FILMS, CO., LTD.. All Rights Reserved. (C)Shenzhen Global Digital Film & Television Culture Co., Ltd. (C)2020 Storm Films AS, Volya Films BV and Evolution Films S.R.O.All rights reserved (C)1993読売テレビ放送株式会社 (C)1983 キティフィルム (C) Rockwell Eyes Inc. (C) 2016『少女椿』フィルム・パートナーズ (C)2006 ゼロ・ピクチュアズ/朝日放送 (C) 2019映画『駅までの道をおしえて』production committee (C)「黄泉がえる少女」製作委員会 (C)2016「島々清しゃ」製作委員会 (C)XFLAG (C)タツノコプロ (C)Makoto Shinkai / CMMMY (C)2019こうの史代・双葉社 / 「この世界の片隅に」製作委員会 (C)KENJI STUDIO (C)VisualArt’s/Key/planetarian project (C)2005 映画「ガラスのうさぎ」製作委員会 (C)2003 映画「もも子」製作委員会 (C)1995 映画「5等になりたい」製作委員会 (C)2007 映画「大ちゃん」製作委員会 (C)2001 映画「ダイオキシン」製作委員会 (C)1999 映画「ハッピ-バ-スデ-」製作委員会

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喪の果てへの旅 黒沢清『岸辺の旅』

2022/02/25


死んだ人たちの伝達は生きている
人たちの言語を越えて火をもって
表明されるのだ。

- T.S.エリオット『四つの四重奏曲』より
西脇順三郎訳

1.「水で、という気はしてたの」

 柔らかい陽光が、穏やかな微風に揺れるレースカーテン越しに流れ込んでいて、静かに部屋を満たす。小鳥のさえずりが聴こえる。たどたどしいテンポでピアノを弾く少女は、いくつかの小節を弾き終えると頼りなさげな表情で振り返る。

「もう一度最初から。焦らないで、ゆっくり」

 ピアノ教師である薮内瑞希(深津絵里)は、少女の傍らにそっと歩み寄り、彼女の不安を和らげるように優しい声でそう告げる。少女の顔の高さに合わせるため、腰を曲げかがんだ姿勢になった瑞希の横顔は、肩まで伸びた黒髪で隠されていて、形の良い鼻先と唇だけが覗いている。
 黒沢清の諸作において、死者(あるいは死)の表象とは、鮮明に映されてしかるべき人物の顔が朧げにしか映されないことで示されてきたのを思い出す。『岸辺の旅』の主人公である瑞希の顔が初めて近い距離で示されるショットでもまた、彼女の表情が判別することのできないアングルにキャメラが置かれているからだ。まだ映画がはじまって間もない冒頭部分、それもピアノの練習風景という穏やかな日常的シーンでありながら、たった一つのショットによって濃密な死の気配が画面いっぱいに立ち込めていく。黒沢清の作品を見ることとは、それがいつの時期のどんなジャンルに属するものであれ、この濃密な死の気配を全身で受け止める体験に他ならないということは誰もが知っているだろうが、それでは『岸辺の旅』の観客もまた、たとえば『CURE』のように人間心理の底知れぬ暗闇に深く埋没する恐怖を味わうことになるのだろうか。
 たしかに、続くシーンでようやく表情を露わにした瑞希の顔貌はどこか生気を欠いていて、まるで自分が死んだことに気づいていない死者がスーパーで買い物をしているかのように見えるかもしれない。帰宅し、白玉団子を調理する瑞希の後ろ姿も生活的な躍動を見せることなく、キッチンの明かりだけが灯された暗い室内でただじっと静止し、二粒ばかりの団子が茹でられるのを冷たい表情でみつめるばかりだ。
 ところが、次の瞬間、ひとつのショットが事態の変化を告げる。団子をみつめる瑞希をアップショットで捉えたシネマスコープサイズの画面が、俄かに、そしてゆっくりと左方向へパンしはじめるのだ。キャメラは瑞希を画面の右端に追いやり、左側の空間が大きく映されるが、そこには誰もおらず、明かりの乏しい部屋の片隅だけが映されている。誰もおらず何もない空間への不気味なパンショット。その意味が理解できるのは続くショットである。何のきっかけもなく、瑞希は何かに気付いたかのように後ろを振り向く。すると、3年もの間失踪していた瑞希の夫、優介(浅野忠信)が前述のパンショットには誰もいなかった暗い部屋の片隅に靴を履いたまま立っていて、そればかりか自分はすでに死んでいると瑞希に告げもする。
 ここで驚くべきは、死んだ優介が亡霊となって不意に帰還したことそのものではない。自らが死者であると告げる夫を前にした瑞希が、ほとんど驚きも喜びもせず、恐怖の反応すら些かも見せないことなのだ。それはまるで、カール・テオドール・ドライヤーの『奇跡』で、死者の蘇生に立ち会った家族が一切騒ぎ立てることなく、ごく穏やかにその事態をただ祝福することの感動とよく似ている。瑞希もまた、優介が死者として帰還するという事態に立ち会いながら、その超常性を一切疑うことなく紛れもない現実として受け入れ、何よりまず靴を履いたまま部屋にいる優介をたしなめもしてしまうからだ。

「不思議な感じだったな。あっという間なんだよ。一歩踏み込んで、ことがはじまるともう引き返せない。あっぷあっぷしてるかと思うとぐいーと引き込まれて」
「水で、という気はしてたの」
「でも、全然苦しくなかった」
「そう、よかった」

 まるで他人事のように落ち着き払った調子で自らの死の瞬間を語ってみせる優介に対し、次第に語調を強め、声を震わせてゆく瑞希は、優介の死に苦しみがなかったことを祝福しさえし、冷たいままだったその表情にも生者としての人間的な熱量を取り戻していく。亡霊である優介が一瞬でも姿を消すと、安堵するどころかむしろ声を荒げ、再度の不在を阻止せんと努める。現世での存在が長続きしないことを示唆する優介を押し倒し、抱擁し、いつまでもここにいて、と強く訴えかけもする。
 つまり、これら一連のシーンで重要なのは、それまでの多くの黒沢作品では底なしの恐怖を準備した「濃密な死の気配」が、むしろここでは絶望のただなかに冷たく沈滞する人間の感情に生の熱量と愛の歓びを蘇生させる「予感」として機能することにあるのだ。映されない顔、不気味なパン、死者の出現、夫の死に方をなぜか確信していたこと。理由なく繰り出されるこれらの不穏な要素は、物語順序の論理に先立つ啓示として降臨する。そして、その不穏な啓示はかえってことごとく瑞希の生を肯定し、鼓舞することになるのである。
 微風に揺れるレースカーテン越しに流れ込んできた柔らかい陽光が、リビングルームの白い絨毯の上に倒れこんだ二人を包む。優介は、生前世話になった人たちに会うための旅に出るという。みっちゃん、俺と一緒に来ないか?

「長くなるの?」
「なる」

 

 

 2.「どこだかわからないけど、いかなくちゃならない」

 彩度の浅い画面の中でひときわ映えるオレンジ色のコートを着た男と、それとは対照的な緑色のスカートを履いた女が、神奈川県小田原市郊外のとある駅に降り立つ。電車の中では見知らぬひとりの少年から謎めいた視線を送られ、無言のまま両手を膝に置かれもした男と、それに戸惑いつつ寄り添っている女というこの「奇妙な二人組」は、いま、彼らよりも輪をかけて奇妙な一人の老人を探している。
 ここでもまた「予感」に導かれるように理由なく、オレンジ色のコートを翻して後ろを振り向いた優介は、バイクに乗って新聞を配達して回る島影(小松政夫)の姿を発見する。生前の優介が新聞配達員として働いた際、世話になっていた老人である。水色のヘルメットを被った島影は、二人を彼の仕事場兼住居に招き入れる。たったひとりでそこに暮らす島影との会話は絶妙に嚙み合わず、かつての瑞希同様彼もまたどこか現実的な生の感触が希薄に感じられる。島影に勧められるまま、そこに泊まり込むことになった二人は、夜になると寝支度をはじめる。顔を向き合わせることなく各々の作業に取り組みつつ話し続ける二人の会話がふと止まると、理由なき「予感」に二人は振り返り、顔を見合わせる。
 
「島影さんはね、俺と一緒なんだよ」
「えっ、どうして」
「わかるんだよ、大抵は」

 理由なき確信とともに、島影がすでに死んでおり、かつ、彼は自分が死んでいることに気付いていないと断言する優介を捉えたアップショットは、きっかけ無しにゆっくりと彼の左上方のドアへと移動してゆき、しばらくすると、ドアの曇りガラスの奥を島影らしき人物の不鮮明な姿が横切る。
 小津安二郎の『非常線の女』で、ギャングの岡譲二とその情婦である田中絹代の部屋へ警察が踏み込む直前に、それを予期したかのようにキャメラがドアの方へ前進移動するショットと相似形にあるともいえるこのショットは、それ自体で映画的緊張感を画面いっぱいに行きわたらせもするだろう。
 しかし、それにも増して重要なのはその後に続くショットだ。不穏な夜を経て、翌朝目覚めた瑞希が、まだ眠りから覚めていない優介の口元に顔を近づけてゆき、接吻するほどの近さに達したとき、唇ではなく耳を向けて彼の寝息を確かめ、安堵するというショットのことである。あの不穏な夜のショットが、この愛情の緊迫感と充実した光に満ちた幸福極まりないショットを「予感」したのである。
 自らの現世での存在が終わりを迎えようとしていることを「予感」する島影が「どこだかわからないけど、いかなくちゃならない」と語る言葉の通り、『岸辺の旅』のキャメラもまた、物語順序の論理を逸脱し、それに先立って運動を開始するのである。
 さらにここでは、それまで反復された、不穏が幸福を準備するという構造の逆転現象さえ起ってしまう。
 不穏な「予感」に打ちひしがれ、夜の公園で酔いつぶれた島影を優介がおんぶして家に連れ帰り(死者が死者を背負うという光景が、ただそれだけで素晴らしい)、瑞希もそれを手伝って暗い部屋のベッドに島影を降ろすと、完全に理由を欠いた光がゆっくりと壁一面に貼られた紙の花を照らし上げてゆく。
 優介の不意の帰還に瑞希が現実的な驚きを見せなかったように、ここでの二人も、それまで黒い影に覆われていた壁が唐突に明るくなってゆくという事態に一切反応することなく、ただ島影のライフワークの成果に圧倒されるばかりだ(この説明不在の光によって露わにされたあまりにも豊かな色彩に包まれつつ、唇をわずかに開きながら、言葉なしに紙の花をみつめる深津絵里の横顔のショットは、デジタルによって撮影されたあらゆるショットの中で最も美しいもののひとつと断言してよい。これほどの画面をデジタルで撮りえた映画作家など、世界を見渡しても『ヴィタリナ』のペドロ・コスタぐらいしか見当たるまい)。
 その翌朝、瑞希は、彼らがそれまで暮らしていた家が廃墟と化している様を目撃することとなる。島影の姿も見当たらない。島影がすでに死者でありつつそれに気づかなかったのと同様に、家もまたみずからが廃墟になっていることを知らなかったのだろう。壁に貼られた紙の花は色彩を失い、ぱらぱらと音をたてて崩れ落ちてゆく。
 ところで、荒れ果てた室内を映し出してゆく無人のフィックスショットの中のひとつに、割れた鏡のショットが紛れ込んでいて、小津安二郎における無人の部屋の鏡のショットがふと頭をよぎる。優介が瑞希との性的な接触を拒むことで『晩春』を連想させもするシーンの直後に置かれたこのショットと、シーン全体に濃密に貼りつく小津安二郎の気配は、続く第二の旅へ引き継がれることとなるだろう。

 

 

3.「もう一度最初から、優しくなめらかに、自分のテンポで」

 『岸辺の旅』で最も重要な箇所に思われるのは、優介がかつて働いていた中華料理屋の女将、神内フジエ(村岡希美)や、優介の生前の浮気相手であった松崎朋子(蒼井優)と瑞希が対話するシーンである。この二つの対話では、人物の正面にキャメラが置かれることで画面に尋常ならざる強度を漲らせるからだ。
 中華料理屋の手伝いに励む瑞希は、久々に宴会の予約が入ったので、フジエとともに長いこと使われておらず倉庫と化していた広間を片付けている。そこに一台のピアノを発見した瑞希は、彼女が幼いころピアノ教師から告げられたという言葉をフジエに話す。

「自分の音を聴きなさい。耳をすまして、注意してよく聴きなさい。どんなに嫌いでも、あなたの音が、あなたなんです」

 この台詞の箇所でまず最初の正面切り返しが現れる。にこやかな表情で瑞希が話すのと対照的に、それを聞いているフジエは表情を硬直させ、口を閉ざしたまま返事をせず、作業をする手も止まっている。この奇妙な切り返しの意味がわかるのはその後のシーンである。
 宴会の準備を続ける中、瑞希はふとピアノの上に置かれた楽譜を見つける。『天使の合唱』と題されたその楽譜を開くと、職業的な習慣からか瑞希はピアノの椅子に座り、その曲を弾きはじめる。すると、血相を変え走りよってきたフジエが瑞希の行動を厳しい口調で非難する。ちょっとなにやってんの、やめてよね、勝手にそういうの。誰もいない広間で少しピアノを弾いてみただけなのだから、この非難はあまりに唐突で理不尽に思えるのだが、瑞希は深く謝罪してみせる。本当にすみませんでした。こういう楽器って、持ち主の身体の一部みたいなところがありますから。瑞希の誠実な謝罪ぶりに冷静さを取り戻したフジエは、自らの過去を話しはじめる。

「私ね、8つも歳の離れた妹がいたの。私が18のときだったから、彼女は10歳。もともと腸が弱い子でね。痛い、痛いって苦しんで。あっという間に死んじゃったの。その楽譜の曲、『天使の合唱』、あの子ずいぶん気に入ったみたいで、勝手に一人で何度も練習して。ほんと、何度も、何度も、嫌になるくらい。ちょっと上手くなったかな、と思うと、また元のたどたどしいテンポに戻ったりして。すっかり耳にこびりついちゃったのよ。それでね、私、一度だけ彼女のこと、ひどくひっぱたいたことがあったの。ひとに聴かせないでよそんなピアノ、自分でわかるでしょ、ニ度と私のピアノに触らないで、って。10歳の子供に。どうかしてたんだ。いろいろ迷ってた時期でもあったしね。それからすぐ、妹は死んじゃった。だから私もピアノ辞めたの。で、親はそれ処分するって言ったんだけど、私はなぜか反対してね。ずっと実家の片隅に置いてあったのを、ここに越して引き取ったの。ほんと、どうでもいい話。でも、そんなどうでもいいことが、凧糸みたいにいっつも私の足に絡みついてて、歳とればとるほど、もう一歩も前に進めないって思うくらい頑丈に、私を過去に繋ぎ留めてるの。ほんの一瞬でいい。私、あのころに戻りたい。それで、心からまこちゃんに謝りたい。叩いてごめんね。ピアノ、弾きたかったんだよね。私がいつも弾いてるの、羨ましかったんだよね。お姉ちゃんのこと、許してね。また天国で会おうね。私はすっかりおばさんになってるけど、ちゃんと覚えててね。後悔してもしてもしきれなくって、あれからもう、30年も経ってしまった」

 瑞希と話していたはずのフジエは、いつのまにか、亡き妹に話しかけている。瑞希が子供にピアノを教えるときそうするように、フジエも腰を曲げ、かがんだ姿勢で、誰もいない空間へ向けて語りかける。陽光が落ちる。広間は暗闇に飲み込まれそうになる。
 独白を終え、姿勢を崩しうなだれたフジエの眼前に、赤いチェック柄のワンピースを着た幼いままの妹が現れる。フジエはピアノの方を振り返る。瑞希は優しい表情と声で見守るように、フジエの妹をピアノに招く。彼女は『天使の合唱』を弾きはじめるが、たどたどしいテンポで上手く弾けず、途中で断念してしまう。

「もう一度最初から、優しくなめらかに、自分のテンポで」

 瑞希の言葉を受け取った彼女は、ふたたび『天使の合唱』を弾く。生きているころにはそのように弾くことができなかっただろう完璧なテンポで。美しいピアノの音色が広間に響きわたる。レースカーテンが微風に揺れている。床に座り込んだままのフジエは、静止したまま妹の姿をみつめている。
 このときキャメラは、フジエの正面から全身を映したショットに続き、同方向からフジエの胸元の上をアップで捉える。フジエの瞳は涙で濡れ輝いている。あの「奇妙な切り返し」の正面ショットが、いまここで反復されているのだ。この正面ショットがいかに強靭なものか、言葉で説明することはできない。小津安二郎や、小津を敬愛し正面ショットを好んだマノエル・ド・オリヴェイラによる画面の強度にまで達している、とだけはかろうじていえるだろう。正面ショットのみならず、黒沢清は、長い独白を含む一連のシーンを、現代日本映画の環境においてはこの上ない最善のショット構成で捉えることに成功する。撮影監督の芦澤明子のキャメラワークと、フジエを演じる村岡希美の演技は、複雑な長回しも含む監督の要請に見事に応えている。2010年代日本映画の最高の達成がここに現前している。
 
 フジエの妹は、はじめて最後まで完璧に『天使の合唱』を弾き終えると、瑞希の方へ振り返り、少し照れているようなぎこちなさで笑みを浮かべ、姿を消してしまう。広間に陽光の明るさが戻る。小鳥のさえずりが聴こえる。
 
 続くシーンで展開される、優介の浮気相手であった松崎朋子と瑞希の対話は、わずか5分ほどのごく短いものであるにも関わらず、見る者に鮮烈な印象を残す。東京に帰るバスの中で、朋子からの葉書を瑞希のカバンの中にみつけた優介と痴話喧嘩を繰り広げる瑞希は、ついに激昂し、わだかまりを残し続けていた問題に対して感情を爆発させ、朋子に会いに行く決心を固める。
 東京では歯科医として働いていた優介の職場である病院のロビーで落ち合った瑞希と朋子の会話は、横移動しつつのマスターショットと肩ナメの切り返し、そして正面切り返しというシンプルな構成でありながら、成瀬巳喜男を彷彿とさせるような一人の男をめぐる二人の女の辛辣な台詞の応酬と、朋子を演じる蒼井優の悪魔的な演技によって一度見たら忘れられないほど強烈な印象を観客に叩きつけてみせる。とりわけ、あなたに夫婦関係の複雑さは理解できまい、と抗議する瑞希に対して、自分も結婚しておりさらには妊娠中の身でもあることを明かす朋子の正面ショットでは、不敵な微笑を湛えた彼女の瞳の奥にギラつくどす黒い何か、究極の深淵とも呼べそうな何かに思わず吸い込まれてしまいそうになるほどだ。たった5分ほどのシーンで、蒼井優は『岸辺の旅』の中で誰よりも印象に残る演技をみせつけるのである。

「きっとこれから、死ぬまで平凡な毎日が続くんでしょうね。でも、それ以上に何を求めることがあります?」

 計らずも深淵を覗き込んでしまい、朋子に一矢報いることもできぬまま家路につくが、そこに優介の姿はなく、またも生の熱量を失いかける瑞希は、突然目を見開き、慌ただしく白玉団子を作りだす。こうすればきっと優介はまた帰ってきてくれるに違いない。瑞希はテーブルに二粒の団子を用意し、それを凝視しつつただじっと座って待っている。すると突然、薄暗いキッチンのテーブルの上に団子があるだけの映像にオーケストラの劇伴が流れはじめる。クラリネットとファゴット、そしてフルートが、歓びを高めてゆくような、控えめなファンファーレのような旋律を告げるのだ。瑞希は歓喜に打ち震えるように瞳に涙をため、吐息を震わせ右斜め上方をみつめる。視線の先に優介が現れたのか。そうではない。瑞希の顔は後ろへ振り返る。しばらくの間ののちに、やはり靴を履いた足音で優介が奥の部屋からゆっくりと姿を現す。
 奇跡を予告するように劇伴が先回りして流れはじめるという例なら他にもあるだろう。しかし、ここで信じがたいのは、瑞希が劇伴を聴いているということだ。映画の中の人物が劇伴を聴いてしまうという、暴挙としか言いようのない事態がここで起こり、それによって瑞希は観客と同時に優介の再臨を「予感」するのである。
 この暴挙とよく似たショットを持つ映画をご存知か。ジョン・フォードの『駅馬車』である。あの名高いインディアンの奇襲の場面。壮絶な銃撃戦が続くが、応戦するための銃弾が尽きた。残るはたった一発のみ。多勢に無勢。万事休す。男は頭の皮を剥がれ、女はインディアンの嫁として連れ去られるだろう。絶望極まれり。せめてもの情けとして最後にできることといえば、残された銃弾で女をあの世に送ってやることぐらいしかあるまい。恐怖のあまり精神の均衡を失い、何やらぶつぶつ呟いている女の頭部に男は拳銃の先を向け、撃鉄を起こすが、インディアンの銃弾の方が一瞬早く男を貫く。男の手から拳銃がこぼれ落ちる。すると、どこからともなくラッパの音が鳴り響く。女は、その先には何もないはずの右斜め上方へと視線をやる

「ねえ、聴こえる?あの音が。ラッパよ、突撃ラッパよ!」

 女が精神の均衡を取り戻し、騎兵隊の救助の手が間一髪で間に合ったことに気づくこのショットで、「突撃ラッパ」は、音響の質的に戦闘の最中鳴り続けていた劇伴の展開の一部として聴こえるように処理されている。この時代の技術であっても、例えば劇伴の音をフェードアウトさせ、「突撃ラッパ」だけ鳴らすことで現実音として観客に分かり易く解釈させることも可能だったろう。しかしここでは、女の表情と台詞によってその音が意味するところを伝えるために、あえて劇伴と「突撃ラッパ」を区別させない音響の演出が実践されているのだ。つまり、『駅馬車』においても『岸辺の旅』同様に、映画の中の人物が半ば劇伴を聴いてしまっているのである。劇伴を聴き、その先には何もないはずの右斜め上方をみつめる二人の女。この類似を単なる偶然の一致として済ませてしまってはなるまい。

 

 

4.「また、会おうね」


 二人が最後に訪れる場所は、優介が私塾を開いていた山奥の村である。村で二人の住居を世話することになる快活な老人、星谷(柄本明)の孫である良太(藤野大輝)は、森の中にある夫婦滝を気に入っており、学校を抜け出してまで遊びに行くほどだという。ある日、良太の母親である薫(奥貫薫)が良太に弁当を持たせ忘れ、瑞希が届けることになる。学校にいないのなら、きっと滝です。よく行ってるみたいなんです。何が面白いんだか。
 瑞希が滝を訪れると、やはり良太がそこにいる。良太は弁当に関心を示さず、夫婦滝の伝承について話しはじめる。

「あそこの黒い部分見える?洞窟、あれね、死んだやつの通り道なの。あの世とつながってんの。ほんとだよ」
「そうか、あの人はここから来たんだ」

 瑞希は、優介が現世に帰還した謎について思いを馳せる。あくる日またも弁当を良太のもとに届けることになった瑞希は夫婦滝を再訪するが、そこにいたのは良太ではなく、亡くなったはずの瑞希の父親(首藤康之)であった。
 ここで想起させられるのは、ロバート・ゼメキスの『コンタクト』である。『コンタクト』でジョディ・フォスターが演じる地球外知的生命体探査プロジェクトの研究者もまた、瑞希同様早くに父親を失うが、彼女がついに遭遇した地球外知的生命体は亡き父の姿を借りて現れたのだった。瑞希が滝で父と再会するのに対し、『コンタクト』での遭遇は浜辺である。いずれも水辺を舞台として超越的なシーンが演じられているのである。さらにこの類似は、再開した私塾で、優介が光や宇宙をめぐる講義を行うことともつながるだろう。
 
「きっと宇宙ははじまったばかりなんです。みなさんは幸運にも、この誕生したばかりの若々しい宇宙に生まれることができました。これって凄いと思いませんか。計算によると、28億年後には、地球の温度が140度まで上がって人が住めなくなり、40億年後には銀河系とアンドロメダ銀河が衝突することになるんですが、まあこれはほんの些細な出来事なんでしょう。宇宙はこれで終わるんじゃない。ここからはじまるんです。我々はそのはじまりに立ち会っているんです。俺はそう考えるだけで、すごく感動します。生まれてきて本当に良かった。それがこの時代で、本当に幸運でした」

 一方『コンタクト』で地球外知的生命体と遭遇を果たしたものの、記録機器の異常によって証明が不可能となり、彼女の遭遇体験が妄想によるもので実際には宇宙にすら行っていないと政府委員会から糾弾されるジョディ・フォスターは、瞳に涙を湛えながら次のように抗弁する。

「経験したのは確かです。証明も説明もできません。けれど、私の全存在が事実だったと告げています。あの経験は私を変えました。宇宙のあの姿に、我々がいかに小さいかを教わりました。同時に我々がいかに貴重であるかも。我々はより大きなものの一部であり、決して孤独ではありません。そのことを伝えたいのです。そして、ほんの一瞬でもみんなに感じてもらいたい。あの畏敬の念と希望とを」

 『岸辺の旅』での講義と『コンタクト』での政府委員会の両者に共通するのは、それが単なる宇宙論ではなく、映画体験をめぐる挿話として読み替えることができる点である。
 映画見ることとは、1秒間に24コマもの速度で流れ去るフィルムを通過し、巨大なスクリーンに反射した光の絶え間ない蠢きを視て、また同時並行的に絶え間なく流れ続ける音響を聴きもするという人間の知覚の情報処理能力を遥かに逸脱した体験に他ならない。ひとりの人間の視覚と聴覚がそれらの全瞬間を認識し、記憶することなど不可能である。そのような本来的に不可能性を孕んだ個人の映画体験なるものを客観的に正当化し、証明し、説明することなど誰にもできはしない。光などしょせん質量0の、ほとんど無に等しい粒の集合体でしかなく、光から成る映画などしょせん無が織りなす単なる幻想でしかないと言われればそれまでだろう。
 しかし「私」という主観は確かにそれを「経験」した。人間の魂と、それを包み込む愛としか呼びようのない何かがそこには確かに映っていた。その事実を、いまこの瞬間も「私」の「全存在」が告げている。その有様に「我々がいかに小さいか」、「我々がいかに貴重であるか」、そして同時に我々がいかに「孤独」でないかも教わった。その「経験」は「私」という存在を変化させもした。
 宇宙の歴史と比較するまでもなく、この世に生まれてからたったの126年ほどしか経っていない映画は「これで終わる」のではなく「ここからはじまる」。いままさに「我々はそのはじまりに立ち会っている」。

 現世での存在の終わりを迎えつつある優介は、苦痛に蝕まれながら村での役目を果たすと、瑞希に支えられながら、とある浜辺を訪れる。そこはおそらくは優介の本来の身体が眠っている海なのだろう。これから「ここよりももっときれいな場所」に行くという優介に、行かないで、うちに帰ろう、と懇願する瑞希は、優介の身体を強く抱きしめる。空を舞う鳶の影が横切る。

「ちゃんと謝りたかった。でもどうやって謝ればいいのか、ずっとわからなかった」
「望みは叶ったよ」
「そうか」
「また、会おうね」
「うん」

 会話を終えると、優介の姿は消えた。瑞希は、その時が来たら燃やす約束だった100枚の祈願書に火をつけた。瑞希は振り返り、荷物を抱え歩き出した。キャメラはゆっくりと上昇し、入り江の岩や樹、海と空を映した。よく晴れた日だった。

M.K.へ

(スタッフT.M.)

 

 

(C)2015「岸辺の旅」製作委員会/COMME DES CINÉMAS

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冬時間の映画たち

2021/12/17

 「映画の父」と呼ばれもするデヴィッド・ウォーク・グリフィスが『東への道』(1920)でリリアン・ギッシュを河上の流氷に横たわらせて以来、映画において冬という季節は、その苛酷な冷たさによってしか映し出すことのできない強度に支えられた美を私たち観客の瞳にもたらしてきました。『河内山宗俊』(1936)で原節子演じるお浪が、弟の過ちによって要求された途方もない額の借金を肩代わりするべく、ついに自ら身売りする決意を固める場面で、原節子の横顔を捉えたクロースアップの奥を、唐突に降り出した雪の粒が静かに輝きながらゆっくりと舞い落ちるという、おそらくは映画史上最も純粋な悲劇的美に満ちたショットを日本映画へ与えたのも冬のイメージだったのです。満遍なくあたりを照らし出す薄曇りの鈍い陽光や、見渡す限りの大地を覆い尽くす雪原の目が眩むほどの白さ、あるいは、漆黒の暗闇に包まれた人ひとり見当たらぬ真夜中に街灯が浮かび上がらせては消えてゆく雪の粒ひとつひとつが、何もかもから見放され絶望と孤独の苛酷な冷たさにうち震える人間の、それでもなお失われぬ尊厳に満ちた魂を、ただ静かに包み込むことで擁護する。そんな光景と出くわした孤独な観客のひとり──『カイロの紫のバラ』(1985)のミア・ファローや『マッチ工場の少女』(1990)のカティ・オウティネンのような──が、その一瞬だけは苛酷な現実の何もかもを忘れ、言葉では説明しようのない、魂の昂揚としか呼びようのない何かを全身で受け止め、いつのまにか、目の前の光景がいつまでも続くように願っている自分を不意に発見してしまうことの戸惑いと興奮に引き裂かれる。映画を見るということは、たとえばそんなことだったりするのではないでしょうか。
 というわけで、今回の「どれ観よ PICK UP」では、ビデックスで配信中の「冬」に関する映画をたっぷりとご紹介します!あなたにとって特別な「冬」がきっとどこかで待っているはず!!ぜひ探してみてください!!(スタッフT.M.)

※画像をクリックすると作品ページに飛べますので、気になる作品がありましたらチェックしてみてください!!


ヒューマンドラマ

邦画

戦争

ドキュメンタリー

クリスマス

SF、ファンタジー、サスペンス、ホラー、サバイバル

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『必殺!恐竜神父』は確実に存在する

2021/06/04

神父、恐竜に変身す。
デタラメ忍者にアーメンダブツ!

 

 あのコンマビジョンが贈る、低予算作品ながらも公開直後から口コミが広がり配信サイト(Amazon Prime)で全米1位を記録した超話題作!!
 今回は、Z級な印象に満ち溢れつつそれを超えた魅力が全編を覆い尽くす現代アメリカ映画の新たな傑作(と、弊社スタッフT.M.氏が騒いでいる)、必殺!恐竜神父についてご紹介します!!これを読んだらあなたも必殺!恐竜神父の虜になること間違いなし!?

 

 断言しよう。『必殺!恐竜神父』は紛れもない傑作である。そればかりか『必殺!恐竜神父』には映画史における新時代の幕開けとなりうるほどの潜在的な力が確実に備わっている。126年前にリュミエール兄弟が映画を発明したという歴史的事実の傍らで、しかしこの作品とともに今まさに映画は生まれようとしているのだと積極的に誤解したくなるほどの瑞々しい魅力が『必殺!恐竜神父』には横溢しているのである(少なくとも私にとっては)。今回はそんな『必殺!恐竜神父』の大いなる魅力に迫ってみようと思う。

  

1.『必殺!恐竜神父』前史

 そもそも『必殺!恐竜神父』(原題:The Velocipastor)は「存在しない映画」の予告編として生み出された。
 ロバート・ロドリゲスとクエンティン・タランティーノによる『グラインドハウス』(2007)をご記憶の方も多いはずだ。これは『プラネット・テラー』(ロドリゲス監督)と『デス・プルーフ』(タランティーノ監督)の本編2本立ての前後・合間に、エドガー・ライトやイーライ・ロス、ロブ・ゾンビらが製作した「存在しない映画」のフェイク予告編が上映されるという企画であった。
 当時学生であったブレンダン・スティアーはこの『グラインドハウス』に影響を受け、自らも「存在しない映画」の予告編を製作しようと決意する。そして2011年、スティアーは『The Velocipastor』のフェイク予告編を完成させるのだが、ここで注目すべきはこれが16mmフィルムによって撮影されたという事実だ。それだけでなくスティアーはこの映像を『グラインドハウス』により近づけるために、撮影後のフィルムを200度のオーブンで10分間焼き、その後窓のない浴室でフィルムに傷をつけまくったという。一歩間違えれば高価なフィルムがすべて現像不可になってしまうリスクを恐れず、ただただある種の質感を得るためだけに無謀な賭けに出るスティアーの映画的野心は、当時すでに単なる凡庸な映画学生の域を遥かに超えていたのだ。(なお、この『The Velocipastor』のフェイク予告編は2021年5月31日現在、動画投稿サイト「Vimeo」のスティアー本人のアカウントで公開されているのでぜひご覧いただきたい。)
 その後スティアーは、『グラインドハウス』においてフェイク予告編であった『マチェーテ』や『ホーボー・ウィズ・ショットガン』が本編化されたのに倣うように『必殺!恐竜神父』の本編化を実現することになるが、このスティアーの映画への飽くなき野心と執念はいったいどのような成果をもたらしたのか。 

   

   

2. 編集の精度

 『必殺!恐竜神父』の本編化にあたって用意された製作費はたったの35,000ドルであった。アメリカ映画として1本の商業娯楽長編作品を撮るにはあまりにも少なすぎる予算だが、スティアーはこういった状況に置かれた監督が陥りがちな自堕落な諦念とははっきりと背を向ける。予算がないということは、まともな機材、スター俳優、余裕ある撮影期間のいずれからも見放されるということを意味するが、スティアーはそこでショットの質の悪さをそのまま投げ出し、観客から同情と侮蔑の入り混じった笑いを誘うことを拒否するのだ。
 ドルから遠く離れた場所でできるただ一つのこと、それは徹底した編集である。もちろん編集によって画面を救うには才能が必要だが、スティアーは類まれな編集センスに恵まれており、本人にもその自覚があったはずだ。この負け戦を生き延びるための能力が自分には備わっているという確信が、その画面から伝わってくるのである。かつてジャン=リュック・ゴダールは「撮影は編集のポストプロダクションだ」という名言を放った。撮影前に編集の完成形を高精度で想像しうる能力はあらゆる優れた映画作家に備わっているが、スティアーの場合も例外ではない。

 その例として、まずファーストショットを見てみよう。
 「Rated X by an all-Christian jury」(「成人指定作品 キリスト教会の裁定により」)という文が黒画面に浮き上がり、続いて、教会にてヨブ記の一説を唱える主人公ダグが映し出されるのだが、ダグの背後の壁にかかる十字架に当てられた照明がXの形になっているのである。相似形のイメージを並置させること。これはアメリカ映画の古典的モンタージュの技法である。この導入部分からわかる通り、題材やジャンルとは関係なく、スティアーの画面は徹底した律儀さでつながれてゆく。
 その徹底した律義さは、題材やジャンルには奉仕しまいとすればするほど被写体そのものの性質(チープさ)を際立たせ、ギャグの効果を最大限に引き出す。
 例えば、夜の公園でヒロインの娼婦キャロルを襲う暴漢を恐竜化したダグが喰い殺すシーンで選択された編集技法は、トビー・フーパーの『悪魔のいけにえ』の冒頭で腐乱死体の足や手、顔がストロボの一瞬の閃光の中で映し出されてゆくシーンから採られている。恐竜の全体像は示されず、恐竜の顔や手の一部分のみが暴漢の発砲による閃光の中で次々と映し出されるのだ。編集それ自体が徹底的に律儀であるからこそ、たとえほんの一部分であっても確実にチープである印象を免れることのない恐竜の着ぐるみの造形が際立ち、画面をこの上ないギャグとして炸裂させるに至るのである。
 ここで挙げた徹底した律義さとギャグとの共闘関係はほんの一例にすぎない。編集とは、題材やジャンルとは関係なしに、撮られた映像のここしかないという一点を探り当てることだ。そしてその一点が見つかりさえすれば、後は自ずと情感が立ち上がる。このスティアーの編集の論理は『必殺!恐竜神父』の全体を背骨のように貫いてゆくのだから、観客はその確かな手捌きをしかと注視しないではいられないし、そうしていると不意打ちのようにして襲いかかってくるギャグの連鎖に笑いを堪えることもできないのだ。
 ところで、それとは別にこの作品にはもう一つの側面があるということにお気づきだろうか?

    

   

3. ラブシーンの精度

 スティアーは2014年に『Rules』という4分の短編映画を監督している。思春期の男女が、ある夏の日クローゼットの中に二人きりで閉じこもり、互いにまだ慣れない秘め事を不器用に実践してみるひとときの出来事を描いた佳作である。恐竜ともギャグとも無縁のこの小さな恋愛劇は、スティアーが『グラインドハウス』的な作家性に留まらないもう一つの才能を確実に有していることを証明するに相応しい瑞々しさで溢れている。クローゼットの隙間から漏れる光が、不器用に唇を重ね合わせる二人の姿を祝福するように柔らかく包み込み、その一部始終をスティアーは的確な引きと寄りの編集によって間延びすることのない鮮烈な瞬間として切り取る。まるで1920年代のサイレント映画における最良のラブシーンを目の当たりにしているかのような錯覚に陥ってしまいかねないほど、この画面は充実しきっているのだ。続く屋外のシーンでも、木に登る女性の足を男性が見つめるというほとんどエリック・ロメールの『クレールの膝』から想を得たとしか思えない画面まで登場してしまうのだから、スティアーの映画的教養の幅広さはただごとではないし、それをいかに不利な条件の中でも的確に実現してみせてしまう彼の映画的才能の深さは底が見えないほど深い。(なお、この『Rules』は2021年5月31日現在、YouTubeのスティアー本人のアカウントで公開されているのでぜひご覧いただきたい。)
 
 そして、ここでの極めて精度の高いラブシーンはなんと『必殺!恐竜神父』にも引き継がれているのだ。それがこの作品における「もう一つの側面」である。
 娼婦であるキャロルを暴力的に搾取する最悪のポン引き、フランキー・マーメイド(名前の由来は「ビッチの海で泳ぐから」)。自らの両親をこのフランキーが殺害したことを教会の懺悔室で知ったダグは、怒りのあまり我を忘れ恐竜化し、その場でフランキーの喉を爪(鋭利には見えない)で切り裂き殺してしまう。聖職者という身分でありながら殺人を犯してしまったことに動揺するダグは救いを求めるべくキャロルの家を訪れ、自らの行為が正当であったかどうか興奮気味に語りはじめる。

 「いいか、これは善行だ。人助けだ。真の善を為す。そうだろ?これは二人の秘密だ」
 「ええ、そうね。神様の事はよく知らないけど」
 「俺も恐竜はよく知らない」

 互いの事をよくは知らない(神や恐竜の事も)までも、互いが惹かれあっているという予感を二人が確かに共有しているかのような空気がこのシーンには満ちている。殺人を犯した言い訳を述べ立てるダグと、やや狼狽しつつ懸命に彼を擁護するキャロルの距離は心理的にも空間的にも徐々に縮まってゆく。ダグが殺した男が自らを搾取するあのフランキーであったことを知ったキャロルは、縮まりそうで縮まりきらない距離をこの瞬間一挙に乗り越えるように、ダグへ不意の抱擁を寄せる。レースカーテンによって柔らかく拡散した真昼の光が、感謝と愛の入り混じったキャロルの横顔にこの上なく透明な輝きをもたらす。

 「ありがとう」
 「悪人を始末する」
 「最悪のヤツをね」

 このシーンではじめて一つのフレームに収まった二人は、フランク・ボゼージのサイレント映画でよく見た光景とそっくりな構図で、互いを愛と信頼に満ちたまなざしで見つめ合う。神も恐竜も超えた二人だけの完全な調和の光の中で、無用な言葉を放棄するように沈黙が訪れる。そしてその充実しきった沈黙は、二人の調和が精神的にも身体的にも頂点に達したことを高らかに宣言するかのような完璧なハイタッチによって断ち切られる。
 この一連のシーンでのキャメラと照明と役者と編集は、まるでフレッド・アステアとジンジャー・ロジャースのダンスのようにそれぞれが完璧な呼吸で互いと調和し、一つの感情を紡ぎだす。その果てのあの「お見事!」とつい声を上げてしまいたくなるほど素晴らしいハイタッチは、ロバート・アルドリッチの『クワイヤ・ボーイズ』のラストショット以来見ることがなかったというほどの出来栄えではなかろうか。実際、そこから続くシーンの見事な分割画面の処理を見ると、スティアーが、分割画面の名手であったアルドリッチから確信的にそのスタイルを受け継いでいるのが誤解ではないということが分かる(分割画面の中、教会でキャロルがパンを受肉する横顔の映像と悪人を喰い殺す恐竜の映像がモンタージュされるのだが、これがまた素晴らしい)。

 その後ダグは、最近どうも様子のおかしい彼を心配する心優しい先輩牧師スチュアート(スティアーの実父であるダニエル・スティアーが演じている)によって(なぜか)黒魔術の儀式に連れてゆかれる。その儀式の中で恐竜化の能力を呼び起こされてしまったダグは、あろうことかスチュアートの片目を抉りとってしまう。(この事件がアイパッチへの伏線となっている!)
 両親を亡くしたダグにとってほとんど親代わりの存在であったスチュアートを傷つけてしまったことで絶望と恐怖に打ちひしがれたダグは、またも救いを求めるべくキャロルの家を訪れる。二人は世界の中で孤立してしまった。もはやこの世での理解者は互いの存在だけという事実が明らかになった悲しい夜に、ついに二人が肌を重ね合わせるシーンのあの見事な美しさについては語らずにおこう。サイケデリックな光の中でゆっくりと長い髪をほどきシャツのボタンを外してゆくキャロルの正面クロースアップの艶めかしい美…いや、もう本当にやめておこう。ただ、スティアーは作品として選択された題材やジャンルとは無縁に、恋愛シーンにおいてとりわけ才能を発揮する優れたメロドラマ作家であるということだけは判っていただきたいのだ。

   

4. 「お次は何を?」

 物語の最後、数々の困難と闘争を乗り越え、もう一つの生を歩み始めたダグは、傍らに寄り添い続けるキャロルの問いかけにこう答える。

 「あなた賞金首になってたわよ。お次は何を?」
 「最善を尽くす」

 一本の現代映画の台詞としてはあまりにも単純すぎるこの言葉が、それでもなおこの上なく新鮮に、そして感動的に響くのは、どのような過酷な条件にあっても自らが愛してきた映画史を見失うことなく可能な限りの手段を駆使して「最善」の「映画」を作り続けてきたスティアー監督自身の言葉のように思えてならないからだ。「映画」の歴史と向き合い優れた作品を参照することでしか真に新しい「現代映画」を生み出すことはできない。これもまた映画史上の紛れもない事実である。
 126年前に発明され、数々の困難と闘争を乗り越えてきた「映画」は、6600万年前に絶滅した恐竜のように、もはや終焉を迎えようとしつつあるのだろうか?
 「No」とスティアーは答えるだろう。「映画」はまだ生まれてさえいない。どのような環境にあっても監督が正しく「最善を尽くす」とき「映画」は何度でもその産声を上げ、その声は歓喜の歌となって新しい時代の幕開けを告げるのだ。『必殺!恐竜神父』はまだその産声を上げるには至っていない小さな作品かもしれない。鈍感で無知な世界はまだスティアーの真の才能に驚くに至っていない。しかし、その予感は確実に訪れている。少なくとも私は、スティアーには新しい波で世界を飲み込む才能があると確信しているのだから、彼にこう問いかけることにしよう。
 「監督、お次は何を?」

   

   

ビデックスJPで配信中のその他のコンマビジョン作品もぜひ!!

バッドアス・モンスター・キラー
インスタ・オブ・ザ・デッド
ランドシャーク/丘ジョーズの逆襲
スノーシャーク / 悪魔のフカヒレ
ウィジャ・シャーク /霊界サメ大戦
ヴィシャス/殺し屋はストリッパー
SNS 殺人動画配信中
カフカ「変身」
ウォー・イズ・オーバー?
ライセンス・トゥ・キル/殺しのライセンス
レスティング・プレイス/安息の地
希望の翼/最後に帰る場所
別れの時/ホームタウン・イン・ジョージア
デコレーション・デイ/30年目の勲章
リトル・ガール・ロスト/娘よ
エスケープ・フロム・タウン/どこか遠くへ
悪魔のサンタクロース/惨殺の斧
ビキニ・キラー/真夏のくい込み殺人
キャサリン・ハイグルの血まみれのドレス
悪魔のサンタクロース2/鮮血のメリークリスマス
ルーム・アップステアーズ/空き部屋あります

まだまだ他にもあるぞ!Z級な映画の数々をぜひ!!思わぬ掘り出し物があるかも…!?

ジュラシック・シャーク
シャークネード ラスト・チェーンソー
シャークネード ワールドタイフーン
恐怖!キノコ男
怪奇!兎男


(スタッフT.M.)
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「no life no zombie」ゾンビ好きスタッフが解説する「ゾンビ映画特集」inハロウィン

2017/10/27

今年のハロウィンはゾンビ好きスタッフのコンドーゾンビゾンビ映画特集をさせて頂く事になりました!
拙い文章ですが、最後までお付き合い頂けますと幸いです。

最初にゾンビについておさらい!
ゾンビとは…
・ブードゥー教の司祭により操られた死人
・生ける死体
・ 一度死んで蘇った死者
・ 感染者

とは言っても、ゾンビの種類や範囲は他のモンスターよりだいぶ広く、
ビーバー(映画:ゾンビーバー)やハゲタカ(映画:ハゲタカゾンビ)などの動物から
蜂(映画:ZOMBEE 最凶ゾンビ蜂襲来)などの虫までがゾンビになる時代なので、「これはゾンビです!」って
あらすじや解説にあったらゾンビでいいのではないかと思っています。
※そこはゾンビのように広い心で認めてください!!

皆さんのゾンビとの出会いはいつ頃で何がきっかけでしょうか。
私はロメロ監督の【映画:ゾンビ】やダン・オバノン監督の【映画:バタリアン】でした。
今だと【ドラマ:ウォーキング・デッド】がきっかけな方が多いのではないでしょうか。
また、ゾンビを知った(好きなった)きっかけが何かでゾンビの種類に抵抗がある方もいると思います。
昔から走るゾンビ(映画:バタリアン)は存在していたけど、ゾンビはのろのろとゆっくりじゃなくては!って方がいれば、
ゾンビ
はパワフルでリミッターが外れたあの凶暴さが怖い、だからのろのろゾンビじゃ怖くない!
って方もいると思います。
もちろんどちらも最高!って方も(私はそのタイプですw)
それを踏まえて、ビデックスで配信しているゾンビ作品からコンドーゾンビが独断で分類してご紹介!
コンドーゾンビが独断で分類しているので、細かいところは目をつぶって頂けると!また、分類毎に推しの1本と、作品毎に感想っぽいものを書いています。

のろのろとゆっくりだけど、大群の恐怖を感じるゾンビ

ロンドンゾンビ紀行2ロンドンゾンビ紀行4スウィング・オブ・ザ・デッド1

代表的な作品はロメロ監督の【ゾンビ】やフルチ監督の【サンゲリア】
推しの1本はピーター・ジャクソン監督の【ブレインデッド】
大群で押し寄せる事が恐怖!と感じるゾンビ達。


スウィング・オブ・ザ・デッドスウィング・オブ・ザ・デッド

-あらすじ-

ゾンビ達で溢れ荒廃した世界で生き残る野球大好きコンビのベンとミッキー。どこかにあるはずの安楽の地を目指し、車で旅を続けていた。一見お気楽なキャンプ旅行。時には釣りをし、気分転換にキャッチボールをする。人家をみつけると、勝手に入り込んで食料や必要な物資を補給する。そして時々、ゾンビと遭遇する他は誰にも出会わない…。ゾンビ殺戮にも慣れて気ままな生活を楽しむ野性的なベンと、以前の平安な世界が恋しくてたまらない神経質なミッキー。ある日、たまたま拾ったトランシーバーの無線で、どこかに生存する女性の存在を知った二人はとった行動はー。

<感想>
ゾンビがいる事が当たり前になってしまった世界。そんな中でも友達と一生懸命生き抜く主人公たち。
でも、ゾンビがいなかった世界と同じような関係や考えでずっといる事ってできるのだろうか。
そんな事を考えながら観てしまう作品。
また、映画の中で流れる曲がとても印象的で、耳に残ります。


ロンドンゾンビ紀行ロンドンゾンビ紀行 R-15

-あらすじ-

兄弟のテリーとアンディは、危機に直面していた!!昨今の不況のために、祖父が入居している「ボウ・ベル」老人ホームが閉鎖されてしまうというニュースがこの事件の始まりだった。ホームが閉鎖されたら、祖父やその友人たちはどうなってしまうのか?この事態を打開するため、兄弟は銀行強盗を企むが銀行の外はなぜだかゾンビだらけに!?兄弟は真っ先に祖父の安否を気遣うが、ちょうどその時、老人ホームにもゾンビの魔の手が忍び寄っていたのだった・・・。果たして兄弟は無事に祖父を助けることができるのか?ロンドンの下町を舞台にゾンビ退治大作戦が始まる!!

<ポイント!>
おじいちゃんもおばあちゃんも銃をぶっぱなしてゾンビを倒す!爽快にぶっ飛ばす!
ゾンビの早さは歩行器おじいちゃんと一緒!
おじいちゃん、おばあちゃんを応援しながら観よう!

 


ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ

ゾンビマックス!怒りのデス・ゾンビ R-15

-あらすじ-

謎の彗星が地球に降り注ぎ、ほとんどの人類がゾンビ化してしまう謎の奇病に侵されてしまった近未来。わずかな生存者たちは過酷な現実を必死に生き抜こうとしていたが、食料や物資は不足し、さらに隕石の影響で貴重な燃料資源は使用不可能になってしまう。妻子を失った平凡な整備工・バリーは同じ境遇の生存者たちに助けられ、彼らが所有するガレージに命からがら避難する。はたして、このまま世界は狂気と絶望に支配されてしまうのか?その時、一筋の光明がさす。バリーたちはゾンビの血液がガソリンの代替になることを発見したのだ。滅びてたまるか!人類の逆襲が片田舎のガレージで始まった!

<感想>
ゾンビの血液で走るゾンビカーが出てきたり、
DIY武装でゾンビとの戦ったりと、
ゾンビの新たな可能性を感じた作品。

走ったり、飛びついたりとパワフル型なゾンビ

インベージョン2エリア・オブ・ザ・デッド1インベージョン1

代表的な作品はザック・スナイダー監督の【ドーン・オブ・ザ・デッド】やダニー・ボイル監督の【28日後…】
推しの1本はヤニック・ダアン、バンジャマン・ロシェ監督の【ザ・ホード -死霊の大群-】
人間離れしたそのパワーが恐怖!と感じるゾンビ達。


ベルリン・オブ・ザ・デッドベルリン・オブ・ザ・デッド

-あらすじ-

ガールフレンドのガビに会うため、久しぶりにベルリンに戻ってきたミヒャエル。彼が、ガビのアパートを訪ねると、彼女は不在で、代わりに中年の配管工が部屋にいた。ガビのことを尋ねるミヒャエル。しかし配管工の様子がどこかおかしい・・・。何を聞いても返事はなく、時折獣のような叫び声をあげている。仕方なくガビの部屋を後にしようとするミヒャエルだったが、次の瞬間、配管工が暴徒化し、側にいた配管工見習いの青年に襲いかかってきた!この時ベルリンは、殺人ゾンビウィルスが蔓延していたのだ!必死に襲撃を防ぎ、ゾンビと化した配管工を部屋の外に追い出したミヒャエルと青年、ハーパー。しかし、すでにアパートではたくさんのゾンビが徘徊。部屋での籠城を余議なくされたミヒャエルとハーパー。戒厳令が発令され、ラジオでは繰り返し“外には出るな”と発せられるのみで、具体的な情報が得られない。食糧もつき、また行方不明のガビのことが心配でならないミヒャエルは、ハーパーと脱出を試みるのだが・・・。

<感想>
決断する事が出来ないかっこ悪い主人公。
それでも恋人を想い、仲間と助け合い突き進んでいく。
主人公の成長と悲しさを60分の短い時間でしっかり満足させてくれる作品。


エリア・オブ・ザ・デッドエリア・オブ・ザ・デッド PG-12

-あらすじ-

感染、増殖、混沌(カオス)・・・。そして、生き残るためのサバイバルが始まる--大人気ロールプレイングゲームを題材に産まれたゾンビ・パニック作品!!!夏休みの大学キャンパス内でゾンビウィルスが発生。感染は皮膚接触を通じてまたたく間に広まっていく。一度感染した者はウィルスに支配され、人肉を求めて徘徊するゾンビと化す・・・。不幸なことに、「ゾンビVS人間」というゲームが流行しており、楽観的な学生たちはゾンビ感染という事実に気付くことが出来ない。キャンパスに戻ってきた学生たちは次々とゾンビ化した人間に襲われ、感染はまたたく間に、街の中まで広がっていく。執拗に追ってくるゾンビから逃げ惑う人々。残虐無慈悲に人々を喰らい、次々と数を増していくゾンビたち。仲間が、愛する者が、自分の周りの人々が次々と感染し、襲い掛かってくるー。地獄絵図と化した状況のなか、真実に気付いた生き残りの学生グループと警備員フランクは、それぞれの想いを交錯させながらも、生き残る為にゾンビと戦うことを決意する。果たして、彼らはこのカオスから脱出することはできるのか?!

<ポイント!>
ゲームが原作の作品だけど、だからと言ってゲーム的表現があるわけではなくゾンビと戦う学生たち。
銃器も出てくるけど、スーパーで手に入れた鈍器でゾンビと戦う!


インベージョン

インベージョン PG-12

-あらすじ-

卒業を間近に控えた大学生の3組のカップルが、週末のパーティーを楽しむため郊外の別荘に訪れた。ところが、遠くの空から弾道ミサイルが落下、直撃はされなかったものの爆発したのを目撃し、逃げるかとどまるのかを選択せざるを得ない状況に。さらには狂犬が別荘の庭に突然現れたのを皮切りに、一夜明けるとゾンビらしき者たちに襲撃され、仲間が殺されてしまう。残された仲間で車に乗り町へ逃げ着くと、すでにゾンビ化され、町は荒廃していた。音に反応し、加速度を上げて襲いかかっていくゾンビ達。人間絶滅の危機が迫っていく!!

<感想>
全力疾走で追いかけてくるゾンビの恐怖。
生き残る為にする決断の恐怖。
悲しいけど、人の本性がわかる作品。でも、実際こんな恐怖の中にいたらそんなものなのかもしれない。

 

話したり、考えたりと進化したゾンビ

ウォーム・ボディーズ1ライフ・アフター・ベス1オール・チアリーダーズ・ダイ1

代表的な作品はブライアン・ユズナ監督の【バタリアン リターンズ】やマーク・ゴールドブラット監督の【ゾンビコップ】
推しの1本はアンドリュー・クリー監督の【ゾンビーノ】
ゾンビと人間との友情や恋愛を感じられるゾンビ達。


ウォーム・ボディーズ

ウォーム・ボディーズ

-あらすじ-

ゾンビとニンゲンが敵対する近未来―。ゾンビ男子Rは、ある日、襲撃するはずのニンゲン女子ジュリーにひと目ぼれをし、助けてしまう。最初は恐れをなし、徹底的に拒絶していたジュリーも、Rの不器用全開な純粋さや優しさに次第に心を開きはじめる。出会ってはいけなかった、けれど、うっかり出会ってしまった二人の恋。それは、最終型ゾンビの“ガイコツ”軍団、そしてニンゲンたちのリーダーでもあるジュリーの父親にとっても許されるものではなかった!彼らの恋は、ゾンビの死に絶えた“冷たい”ハートを打ち鳴らすことができるのか!?そして、終わりかけている世界に、もう一度“温かな”希望をよみがえらせることができるのか!?

<感想>
ゾンビでは珍しいとてもラブなゾン作品。
ニンゲンに一目惚れする事で、ゾンビゾンビとは何かについて真剣に考える。
その視点新しい!!タイトルの通りこんなに温かく感じるゾンビは珍しい。


ライフ・アフター・ベス

ライフ・アフター・ベス PG-12

-あらすじ-

主人公のザック(デイン・デハーン)は、最愛の恋人のベス(オーブリー・プラザ)を不慮の事故により亡くし、悲嘆に暮れる。しかしあるとき思いがけない奇跡が起きた。ベスが墓穴から這い出して、家に戻ってきたのだ!ザックは2度と無いチャンスとばかりに恋のやり直しを誓って、これまで以上にベスを大切にしようと努める。しかし次第にベスがゾンビとして成長していく姿にザックは戸惑い、お互いの心の距離が遠のきはじめる。そんなとき、親戚のエリカ(アナ・ケンドリック)に出会い、生身の人間に惹かれはじめるザック。しかし、ゾンビになりかけているベスは、それを許さなかった・・・。

<感想>
愛する人が帰ってきてくれたらそれはもちろん嬉しいし、
ハッピーだし暴走だってしてしまうかもしれない。
でも、ゾンビとして帰ってきてしまったら・・・どこまで受け入れられるだろう。
ちょっとセンチなゾンビ作品。

 


オール・チアリーダーズ・ダイ

オール・チアリーダーズ・ダイ PG-12

-あらすじ-

NO.1チアリーダーが練習中の事故で死亡した。彼女の親友が事の真相を暴くべく動き始めるが、アメフト部が原因でチアリーダーズが全員死亡する大惨事が発生!そこに現れた自称魔女の黒魔術によって、息を吹き返すチアリーダーズ!!不死身の美少女チアリーダーズVSアメフト部の最低男たち、激しい戦いの幕が今切って落とされる!!!

<ポイント!>
生き返ったチアリーダーたちは、見た目も性格も生きていた時と同じく強く美しい。
でも、もちろんその代償は大きく、
抑えられない衝動となっていく。

 

独自路線を進む和製ゾンビ

オー・マイ・ゼット!1ゾンビ・ブライド1ニート・オブ・ザ・デッド1

代表的な作品は北村龍平監督の【VERSUS ヴァーサス】や友松直之監督の【STACY ステーシー】
推しの1本は深沢真一監督の【地獄の血みどろマッスルビルダー】
日本独特の文化と笑いがあるゾンビ達。


オー・マイ・ゼット!

オー・マイ・ゼット!

-あらすじ-

全国民を震撼させた“ゾンビパニック”から5年後の日本。事態は収拾し、すっかり平和を取り戻していた。そんなある日、一体のゾンビが花田さんちに迷い込む。居合わせたのは、花田夫妻をはじめ、動画投稿が趣味の高校生、町工場の冴えない社長、怪しげな医師、そしてゾンビの生前の妻だと名乗る女。「あのゾンビどうする?」と議論が繰り広げられ、すったもんだの末ゾンビ捕獲に乗り出したとき、物語は予想外の展開を見せ始める・・・

<感想>
平和な日常に迷い込んだゾンビのせいで非日常的な展開に・・・とは
単純にならない展開がとても面白い。
コメディ調なんだけど、それだけで終わらないのも素晴らしい。

 

 


ゾンビ・ブライド

ゾンビ・ブライド R-15

-あらすじ-

不倫相手に殺害されたOLの嶋沢愛里(29)は朝目を覚ますとゾンビになっていた。ゾンビと言っても意識はあり、言葉も喋れる。しかしその顔をはどう見ても生きている人間の顔ではなかった。取りあえず不倫相手の吉岡を探そうと彼の家へ向かう愛里、だがそこにいたのは完全なゾンビと化した吉岡の妻・杏子の姿だった・・・。全国各地で死体が蘇る事例が増加しており、不運にもその一例となってしまった愛里は絶望の淵に立たされる。しかし先輩ゾンビ達との出会いを通して、もう一度前を向いて歩くことを決意する。吉岡への復讐を成し遂げる為、そしてシアワセを掴む為人肉を喰らう!マニアも驚くまさかまさかの婚活系ゾンビ!シアワセは死んでも掴め!

<ポイント!>
目を覚ましたらゾンビになっていた!
でも、体が硬いだけで話せるし考えられるしお腹が空くし生きている!でも、やっぱり何か違う・・・
突然ゾンビになってしまったら。
そんな疑似体験が出来るちょっとエッチで切ないゾンビ作品。


ニート・オブ・ザ・デッド

ニート・オブ・ザ・デッド

※<遺言>同時収録
-あらすじ-

…一軒家の中で篭城をはじめた家族だったが、ヒキコモリの息子(金子鈴幸)がゾンビになっていることが判明する。なんとしてでも追い出したい父親(木下ほうか)と、大人しい子で人を襲わないからこのままでいいと主張する母親(筒井真理子)が激しく対立する。二人の争いはやがて、家族とは、夫婦とは何かを自問しながら残酷な運命に向かい始める。

<感想>
家族とは何か。
愛する子供の為にする事なら、家族愛なのか。
日本ならではの視点で描かれている作品。

 

 


さて、タイプ別に3作品ずつ紹介しましたが、興味のあるゾンビ作品はあったでしょうか。
これでゾンビ好きが増えてくれるととても嬉しいです!
コンドーゾンビはこれからもゾンビ好き増加を目指して頑張ります!!

ゾンビ作品をもっと観たい方はこちら▼

  

最後に、皆さんのハロウィンがゾンビとともに

素晴らしい夜になりますように。

@konzon_zombie

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クリスマスはホラー映画三昧で!静かにじわじわと恐怖の中に誘い込む・・・衝撃の猟奇ホラー!

2016/12/24

今年のクリスマスは3連休!

私は公開初日に「バイオハザード: ザ・ファイナル」を鑑賞してきました!
バラエティやモデルとしても活躍中のローラさんが女戦士コバルト役で出演していて、何だが母親のように見守ってしまいました(笑)

そんな心配をよそにガンアクションも台詞もばっちり!
かっこよかった~!
そんなゾンビ作品で迎えたクリスマスは、ホラー作品で予定を埋め尽くしたいと思います(笑)

今回はクリスマスに観たいゾクッとする「ホラー作品」をご紹介♪

CAGE ケージ

恐怖は、やがて絶望に変わる。

世界の名だたるホラー映画祭で数々の賞を受賞、今最も注目株の新鋭女性監督による鮮烈な長編デビュー作。
王道のホラー作品!
惨殺シーンはもちろん、ホラー映画ではお決まりのお色気シーンも!?
主演のアリーサ・キングのセクシーシーン満載♪

そのネズミ、凶暴につき

家族を迎えたのは、殺戮のアニマル軍団だった!

『REC/レック』のプロデューサーが仕掛ける衝撃の猟奇ホラー!
静かにじわじわと恐怖の中に誘い込む極上のサスペンスです。
単純なホラーにもみえますが、実は家族の概念のもろさが浮き彫りになっています…

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(C)2014, Narrow Edge Productions Inc./(C)2013 Little Rabbit Inc. All rights reserved.

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マニア絶賛☆カルト映画『バスケットケース』に、震撼!

2016/11/18

マニア絶賛のカルト映画『バスケットケース』を初めて観ました…。鬼才フランク・ヘネンロッターが、16mmで自主製作したデビュー作。身体中が、震撼!ヤバい!ヤバすぎる!衝撃的すぎて、いまだ、整理できていませんw頭、大混乱中ですw

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双子。兄べリアルは、弟ドゥエインの腰に寄生しているシャム双生児。怪物的ルックスのベリアルは、映画界屈指のキャラクター!彼らの復讐と兄弟愛の物語です。

 

ギャー!血が、ドビューン!

3人の医師の手術によって、双子の兄弟は、強引に切り離されました。だから、切り離した医師たちに復讐をしていくわけですが…。これぞ、血まみれホラー!顔面、血みどろ…。チープな感じが漂いつつ、それが妙に生々しいです。勢いよく飛び散る血が、痛快です。

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大暴れ!だけど、萌え~♪

兄べリアルは、モンスター。弟ドゥエインはイケメン青年で、ある時、女の子に恋に落ちます。この時の兄の嫉妬といったら、尋常じゃありません!暴れっぷりがハンパなく、予想外の動きがシュールでもありますwでも、奇妙なカルトホラーなのに、最後は兄弟愛に萌え萌え~。哀愁すら感じました。

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(C)1981 The Basket Case Co. All rights reserved.

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【映画サプライズ】奇襲!誤算!ア然!予想外!驚き!まさにサプライズ!

2015/07/08

がいこつ

個人的にすごく気になっていた作品が入ってきました。
ジャケット写真から強烈な印象を与えているとは思いますが・・・ザ・アメリカンスリラーといえる作品!!

サプライズトロント国際映画際で脚光を浴びた、新税アダム・ウィンガード監督作品

 サプライズ

サプライズサプライズ

集まった10人の家族。家に誰かが入ってきたらしい・・・
突然現れた謎の集団、始まりは「キツネ」「ヒツジ」「トラ」目的は一体!?
だが・・・ケモノたちを待っていたのは、

奇襲!誤算!ア然!予想外!驚き!まさにサプライズ!

サプライズサプライズ

久々とてつもないエネルギーを感じた気がします(笑)

なんてたってヒロインの豹変ぶりが衝撃的!

ホームアローンのケビンが泥棒に仕掛けた罠なんて比じゃないくらい、痛々しい罠の数々がみれます!
けど、なんでこんな爽快な気持ちになれるんだろう(笑)

予想外の展開はもちろんの事、最後の最後の最後までスリル満点!!
ホラー作品が苦手な方も是非観てほしい豪快なスリラー作品です!

目をつぶってしまったところをもう一度観なおしたい・・・(笑)

 

 他にもおすすめスリラー作品あります~

ダークハウスそのネズミ、凶暴につきリクイッド・ウッズ 樹海

がいこつ

 

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(C)2011 SNOOT ENTERTAINMENT, LLC/(C)2009 Points North Films LLC/(C)2013 Little Rabbit Inc. All rights reserved./(C)2013 HOUSE FILMS, INC. ALL RIGHTS RESERVED

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記事担当:なべ子映画女子(お気に入り映画、最新映画情報を呟いてます♪)

 

 

【ホラー映画】和・洋新時代のモンスター襲来!!!!【新着】

2015/07/03

久しぶりの更新となります。ホラー好きスタッフ:こわいものがたりと申します。
夏も近づいてきたということで現在ビデックスではホラー映画を多数入荷中で御座います。
本日はその中から、和・洋新時代に生まれた新着・モンスター映画をご紹介致します。

★人気のPCフリーゲームがまさかの実写化!【青鬼】

青鬼

あらすじ:転校してきたシュン(須賀健太)はクラスになかなかなじめない。
そんなシュンを杏奈(入山杏奈)は気にかけていた。2人は、化け物が出ると噂される
<ジェイルハウス>の前で同級生らと出会い、不気味な洋館へと足を踏み入れてしまう。
閉じ込められた6人は窓の向こうから覗き込む、血走った目玉に遭遇し、
脱出しようと躍起になるが、この世のものとは思えぬ巨大な青い影が忍び寄る。

近年、ネット上では無料で遊べるフリーゲームが流行っています。
その中でも、根強い人気を誇るゲームがこちらの「青鬼」
青鬼と呼ばれる謎の怪物から逃げながら謎を解き明かすという
ゲームの世界観がそのまま映画になりました。
CGになって迫りくる青鬼がとにかくキモくてグロい!(だがそれがいい!)
こんなのに出くわしたら私なら、その瞬間に死を覚悟しますね・・(笑)
青鬼の造形、期待以上によく表現されています。

そして、主演の入山杏奈さんですが、いや~綺麗ですね
AKBの中でも頭が良いという才色兼備の彼女。やはりホラー映画にはこういう正統派美女でしょう!!(自論)
物語のキーマンの青年を演じるのが須賀健太君なのですが、
「人にやさしく」のちっちゃい子役が大きくなったなぁ~と(しみじみ)…いやぁ時の流れもまた恐ろしや。

私、実際にこのゲームをプレイしたことがあるのですが…実際かなり怖いです!
いつどこで現れるか分からない神出鬼没の青鬼&不穏なBGMにハラハラ・ドキドキさせられました。
内容的にはホラーゲームの名作、クロックタワーに近しい感じですが、
このゲームの違うところは作者・二次制作者によってアップデートがされるところですね。
一度クリアしても、新しいバージョンではまた違った仕掛けがあったり、
以前通用してたことが通用しなくなったり、敵がパワーアップしたり…。
この部分は本作や今度公開される続編の内容にも少し絡んでくる部分ですね。

本作を見る際には事前に青鬼をプレイすることを推奨します。より映画の世界観が楽しめます!
検索すれば無料でダウンロード&プレイが可能ですので是非。

★超(腸)きもカワモンスター上陸!!【バッド・マイロ!】

base

あらすじ:超イヤミな上司、窓際ならぬトイレへの左遷、変人の父親・・・ダンカンのストレスは極限に達していた。
しばしば猛烈な痛みに襲われ気を失うダンカン。母親の強い勧めで、セラピストの治療を受けることに。
そこで自分の肛門から奇妙な生き物が飛び出し、ストレスの原因となる人物を次々と襲撃することが判明。
しかもその後ダンカンの肛門に戻るという。想像を絶する状況に唖然とするダンカン。
セラピストの勧めで、その生き物を<マイロ>と名付け、2人で暮らし始めるのだが―!?

昨年末に公開され異色を放ったのがこちらのモンスター映画!
腸腫瘍が変異!?尻から登場!!?というナンセンスの塊の様な設定!!
下品でグロくてワガママで凶暴な奴なのですが、、、
見て下さいよこのクリっとしたつぶらな瞳を!!
ほら?だんだんと愛着が湧いてくるでしょう?(個人差があります)
これはきもカワ界の革命ですよ、革命児ですよっ!!

マイロは主である主人公・ダンカンをパパと認識し
パパの為に暴走していくのですが、それもすべて純粋さがゆえ…とにかく憎めない奴キュートなヤツなんです!!

このキャラの造型師さんは天才的です。
私の中でマイロは歴代モンスター中、上位を争うインパクトです。
是非動くマイロをご覧ください。あなたもきっとマイロの虜に・・・。

記事担当:こわいものがたり

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(C)2014 noprops/黒田研二/『青鬼』製作委員会、(C)PREDESTINED, LLC ALL RIGHTS RESERVED.

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☆☆鬼は外!鬼も逃げ出すクリーチャー・モンスターたち・・・っ!!☆☆

2015/02/03

2月3日。本日は節分の日ですね。近年、関西の恵方巻文化が全国に広まりつつあり、
以前の様に鬼のお面を買ったり、豆をまく人も少なくなったのではないでしょうか。
まぁたしかに節分のためにわざわざ豆を買ったり、後片付けって結構面倒ですしね!
てことで、今回は、豆を買わなくても大丈夫!?これを見れば“鬼も逃げ出す”怪物・クリーチャー映画を紹介~!!

~極寒の地で、人に寄生するクリーチャー!!~

郵政からの

「鬼は外ー!!クリーチャーも外ーーー!!(火炎放射噴射!!)」
ということで、まず最初に紹介するのは『遊星からの物体X―ファーストコンタクト―』
本作は、巨匠ジョン・カーペンターの名作SFホラー『遊星からの物体X』の3日前を描いた物語!
太古の昔に死滅したかに思われた“生命体”は生きていた・・・。
雪と氷が広がる南極大陸、ノルウェー観測隊の基地で“人になりすます”恐怖のクリーチャーとの
地獄のサバイバルが幕を開ける・・・っ!!果たして彼等は生き残ることは出来るのか!?

“寄生する”というのが非常に厄介ですね。殺傷能力もかなり高く危険なクリーチャーです。
―周りの誰も信じれなくなる―とにかく敵に回したくない相手です!

~悲しきモンスター…その怪力、桁違い!!~

KG_key_02

「オニ・・・ハ・・・ソトッ!!(物理攻撃!!)」
SFクリーチャーの次は、クラシックなモンスター(怪物)映画『新・フランケンシュタイン』
メアリー・シェリー原作の傑作古典ホラーをベースに恐ろしいモンスターが目を覚ます…
どこまでも追ってくる残虐非情な巨体は恐怖度MAXです!!

知能はそこまでないものの、彼の尋常じゃない怪力の前には歯が立ちません…
実は心優しき怪物として描かれている作品もありますが、この映画では容赦ないです!
彼の名前はそのまんま“怪物(モンスター)”でフランケンシュタインは博士の名前である。
これは有名な話ですが、意外と知らない方も多いですよね。豆知識でした。(節分だけに)

~永遠に挽きずり回す、史上最強クラスの都市伝説~

ひきこ

「鬼は外(ずり・・ずり・・・)」
最後に紹介するのが、日本の都市伝説枠から特別に選定“ひきこさん”『ひきこさんの惨劇』
死ぬまで皮が剥げてもずりずり・・引きずりまわすとんでもない都市伝説!
この映画はそんな“ひきこさん”を取材するというドキュメンタリータッチの作品です。

口裂け女やテケテケ、こっくりさんなど数々の都市伝説が存在しますが、
ひきこさんは間違いなく、史上最凶最悪クラス!!捕まったらもう逃げ場はないと言われています…
「ひっぱるぞひっぱるぞ」という呪文を唱えると弱体化するとか…しないとか…。

こんなクリーチャーを目にしたら、さすがの鬼でも逃げ出すでしょう。
ちなみに我が家では今年も“豆まき”決行。鬼は外!福は家!皆様にも今年一年福が訪れますように!

記事担当:しゃけ

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