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『~しゃけ番長。のこれ観よ!~vol.6 終わりなき叫び』

梅雨も本格化してきましたね。曇天の空、どこか気持ちの晴れないモヤっとした日が続きます。
そんな日は“スカッ”とした作品を見て気分を晴れさせるのもいいですが、
あえて!重~い映画を見てどっぷり浸ってみるというのはどうでしょう。
6月のイベントといえば「父の日」ということで、“父と子”がテーマでもある作品を紹介します。

-明日の見えない、内戦の地で…生きる…。

終わり泣き叫び RENTAL JK 再入稿OUT

あらすじ:アダムはかつて水泳のチャンピオンに輝いた60歳代の男で、高級ホテルでプールの監視員をしている。
しかし、ホテルは新しく中国系のオーナーに代わり、彼は自分の仕事を息子のアブデルに譲るように強要される。
一方、チャドは内戦の混乱の最中であり、反乱軍が政府軍を攻撃している。
地域の区長は度々アダムに、忠誠をみせるために戦争に志願するように強要する。
アダムに金はなく、いるのは息子のみだったが・・・。

この映画の舞台・チャドはアフリカにある国です。
隣国であるスーダンの紛争をきっかけに、
2005年~2010年にかけてこの国で大きな内戦がありました。
紛争は2010年に終結していますが、今もなお不安定な情勢は続いています・・。
…と、いってもなかなかピンと来ない方がほとんどだと思います。
私自身、この映画をきっかけにこの国で起きている内戦とその現実を始めて知りました。

作品のお話をしますと、激しい戦争の描写等は出てきません。
しかし、そこで暮らす人々の生活が通して描かれており、政情の不安定さから来る悲惨さを
より繊細に、リアルに感じることが出来ました。
そして、その中で生きる主人公とその息子…親子の関係。
物語の結末まで、多くは語れませんが、ラストの二人の姿になんとも胸が詰まる想いになりました。

今も尚、同じ地球上で、映画以上の出来事が毎日繰り返されています。
平和すぎてなかなか意識できませんが、こうした現実を知り、「直視すること」
そして「考える事」の大切さを改めて感じさせてくれた映画です。是非、ご覧下さい。

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(C)2010 Pili Films – GoÏ-Goï Productions – Entre Chien et Loup

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